2014年12月1日月曜日

LANの話 その2

LANの話 その1では、インターネットとLANとルーターの話に軽く触れました。
ここでは、LANを構成する機器について触れていきます。

最近のLAN環境は無線LANでの接続が多くなってきています。
そこで使われる機器が、無線LANルーターと呼ばれるものです。
昔は、無線LANルーターと呼ばれる機器はなく、有線LAN環境にアクセスポイント(親機と呼ばれるのはこの機能)という機器を接続することで無線化していましたが、最近は無線LANルーターとよばれるルーターにアクセスポイントが搭載された機器が多くなっています。

無線LAN環境を実現するためには、これに加え子機とよばれる無線LANアダプタがPC側に必要です。子機が親機に接続することでLANが構築できます。

有線LANの場合、LANケーブルでルーターと接続することでLANを構築しますが一般的なルーターのLAN側の差込口は5つぐらいのものが多くそれ以上のPCを接続するためにはスイッチングハブと呼ばれる機器をルーターに接続して接続口をふやします。
最近のハブは、スイッチングハブと呼ばれ送信・受信の信号線を自動的に判別しどの差込口に差し込んでも正常に動作しますが、昔のハブはスイッチングハブではなくただのハブだったのでカスケード接続(ハブからハブにつなぐための差込口)できる差込口がありました。

無線LANでは、無線LANルータに接続するために親機が決定しているSSIDと呼ばれる識別子を子機側で選び接続します。無線LANでは電波を使って接続するために他人に傍聴されても通信内容がわからないように暗号化する必要があります。
この暗号化にはWEPと呼ばれるものとWPAと呼ばれるものがありますが両方とも暗号を解くための鍵が必要になります。これはパスフレーズやPINコードといった形で無線LANルーターのどこかに書かれている場合が多くあります。
無線LANでは、非暗号で接続することも可能ですが傍聴されると通信内容が丸見えになっているので非暗号の無線LANアクセスポイントにつなぐことは非常に危険です。

有線LANの接続スピードはルーターの接続口のスピードで決まります。昔の機器では10MBPSの機器が主流でしたが、今の機器は100MBPSか1000MBPSの機器が主流になっています。
このとき注意が必要なのはハブで10MBPS対応のハブを1000MBPSルーターにつなぐと10MBPSハブにつないだPCは10MBPSの通信スピードしか出なくなってしまいます。
またPCのLANポートにも10M、100M、1000Mの通信スピードがありますのでどの機器を使っているのかを把握しておく必要があります。

無線LANでも同様のスピード種別があり、IEEE 802.11a/b/g/n等があります。
無線LANで使用する機器には、電波の強さを補うために使用される中継器や無線LANから有線LANに変換するコンバータと呼ばれる機器もありますので用途にしたがって選ぶ必要があります。

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