2014年10月11日土曜日

PC今昔物語 その3

パソコンでのファイル管理は、OSの歴史に沿っている。
出始めのPCはOSというものはなくROM(Read Only Memory)で供給されたBASICインタープリタがUNIXなどで言うコマンドインタープリタの代わりをしており、ほぼビルトインコマンドだけがあるようなもので、ファイルの管理もカセットテープにプログラムもデータも記録していました。

当初のパソコンでもフロッピーディスクに記録できるようになるとプログラムファイルやデータファイルといったファイルの概念がカセットテープのときよりも、重要な意味を持ち始めましたがディレクトリ管理はまだ採用されておらず、OSとしてはCP/Mと呼ばれるOSあたりからユーザー毎に1枚のフロッピーを分割して割り当てられるディスクスペースでファイルが管理されるようになりました。

階層型ディレクトリが採用されたOSとしては古くからあったUNIXがありましたが、当時のPCではまだまだ能力不足で動作しませんでしたのでPCで動くOSとしてはMS-DOSやOS9辺りから階層型ディレクトリが使えるようになりました。

階層型ディレクトリでは、ディレクトリの中にディレクトリを作れるためファイルをディレクトリで分類化して管理できるようになりました。
そのためファイル所在を指定するために、パスというファイルへの道筋を指定するようになりました。パスには2通りの指定方法があり、現在のディレクトリ(カレントディレクトリ)から相対的に指定する方法を相対パス(例:..\tmp\text.txt)、記憶デバイスの最初のディレクトリ(ルートディレクトリ)から指定する方法を絶対パス(例:D:\tmp\text\.txt)といいます。

UNIXなどではルートディレクトリに割り当てられる記憶デバイス(ルートディレクトにマウントされる記憶デバイス)がひとつでその下にあるディレクトに記憶デバイスがマウントされるためルートディレクトリは1つしかありませんのでご注意を!


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